音楽のある週末 第11回
仲道郁代~ショパンの世界Ⅱ~
19世紀のパリのサロンにタイムスリップしたかの様なprecious timeを体験することができました。
6月23日のピアノと四重奏によるショパンのピアノ協奏曲のコンサートでは、19世紀のパリのサロンにタイムスリップしたかの様なprecious timeを体験することができました。
ショパンのピアノコンチェルトは、私の大好きな曲で、マルタ・アルゲリッチのCDをあきる程聴いてきましたが、ピアノパートの華麗さに比べると、オーケストラパートの構成が物足りない感をもっていましたが、仲道さんの解説でショパンがワルシャワからパリに出てきた時にパリのサロンで演奏しやすい様に、ピアノと四重奏の作品が先に作られたのではないかというお話で納得しました。
今回のコンサートは、仲道さんの華麗なピアノと四重奏が見事にマッチし、オーケストラで聴くより充実感のある曲に変身していました。管のパートをチェロやヴィオラが奏でているというのも興味のあることでした。
ショパンのあこがれの女性コンスタンツィヤのために作曲したといわれている第2番の第2楽章はため息が出てくる様な甘美な楽章ですが、一日に2度も聴けたというのは、とても贅沢なことでした。
こんな素晴らしい演奏会を企画して頂いたトリトン・アーツ・ネットワーク(TAN)の皆さまに感謝しますが、今までわずか数回、年に1回位しか演奏されないというのは勿体ない話で、もっと多くの人たちに聴いて欲しいと思います。TANでも年に1回は開催して頂くようお願いします。
10月8日には、モーツァルトのヴァイオリン、ピアノ、クラリネットの協奏曲が、N響メンバーによる室内オーケストラで演奏されるということで今から楽しみです。
公演に関する情報
ウィークエンドコンサート 2012 - 2013
音楽のある週末 第11回
仲道郁代~ショパンの世界Ⅱ~
日時:2012年6月23日(土) 14:00開演
出演:仲道郁代(ピアノ)
島田真千子/水谷晃(ヴァイオリン)
大島亮(ヴィオラ) 植木昭雄(チェロ)