※本公演は、2021年9月20日に予定していた公演の振替公演です。(一部の出演者が変更となりました。)
昨年のインタビューを再掲いたしました。
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2022年5月7日(土)にお届けする、4歳からの「子どもといっしょにクラシック」。今回はダイナミックで情熱あふれる演奏で大人気のピアニスト、金子三勇士さんに加え、フルート、クラリネット、コントラバス、マリンバ、ソプラノ歌手、とたくさんの楽器、演奏者が登場。クラシックの名曲から、コンサート中、お客様との空気を共有しながらその場で生まれてくる音楽まで、この日、この第一生命ホールでしか出会えない、楽しいアイディアいっぱいのステージで、みなさまをお迎えします!
絵本と音楽のコラボレーション
絵本を舞台上のスクリーンに投影し、絵本の物語を、音楽と、朗読といっしょに楽しめる「音楽と絵本」。今回取り上げるのは「14ひきのシリーズ」(童心社刊)でも人気のいわむらかずおさん作・絵「もりのピアノ」(ひさかたチャイルド刊)。森の中で女の子が切り株の前に座ると切り株がピアノに変わり、そこへ動物たちがやってきて森がコンサートホールに...と、音楽が聴こえてきそうな絵本です。
「もりのピアノ」は金子三勇士さん(ピアノ)が、子どもの頃に読んだ絵本の一つ。「小さな頃に読んでから、10年、20年と過ぎても、この絵本の1ページが鮮明に心に残っています。客席の皆様も10年、20年後まで、このコンサートの一瞬でも心に残ってくれるような、そういう時間を共有したいと思ってお届けします。この絵本は、言葉がわりと少なくて、絵本を見ている側のファンタジーにまかされている、いろいろなイメージが膨らむような作品なんです。生の演奏を聴きながら、絵を見ながら、ナレーションを聴きながら、最後は、見ている方お一人お一人の中で、それぞれに自由なイメージが浮かぶような、そういった化学反応が生まれるのではないかなと思っています」。
絵本では、森の中にいろいろな動物が集まってきて、演奏が始まります。河野彬さん(フルート)は、「子どもの頃、家の近くにあった森でフルートを吹いたことがあります。森の中で演奏すると、木が共鳴して、本当にコンサートホールみたいな雰囲気になるんですよね」。金子さんもハンガリーの祖父母の家のまわりは森だったそうで、「鳥や動物の声、風の音、川のせせらぎ、雨が葉っぱにあたる音などが、森の環境の中ではとても良く響きます。作者のいわむらかずおさんがこの絵本の中で、森の中の架空のコンサートホールを描かれたように、実際に森の中でコンサートがあったら行ってみたいですよね」。
このコンサートでは、音楽と絵本の世界に導かれ、森の中で音楽を聴いているような、そんな気持ちになるかもしれません。
夢のあるコンサート!
演奏会の目的は「人とつながること」という河野さん、「コンサートには、演奏者以外にもいろいろな人が関わってお客様をお迎えしていることを、少し見せられるような演出も考えています」。「日頃、直接のつながりを感じるのが正直難しい時代ですが、この機会にぜひ、心で味わう体験をしに来ていただきたい」と語ってくれたのは金子さん。
人と人、心と心のつながりを何よりも大事にしたいというお二人が目指すのは、コンサートに関わる人たちの思いを伝えながらお客様もいっしょに作る夢のあるコンサート。一期一会のこの機会を、ご家族いっしょにお楽しみください。