今年、認定NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク(トリトンアーツ)は、拠点とする第一生命ホールと共に、15周年を迎えます。「アウトリーチ」という言葉もあまり耳慣れなかった創設時から、第一生命ホールの主催事業と並ぶ2本の活動の柱として、ホール周辺での学校や施設などに出向くアウトリーチを中心としたコミュニティ事業を掲げて活動し続けてきました。(コミュニティ活動紹介は こちら) 「15周年記念ガラ・コンサート」には、トリトンアーツの2本の柱であるホール事業、コミュニティ事業でごいっしょしてきた、またはこれからごいっしょする演奏家のみなさまにお集まりいただきます。
仲道郁代さん は、これまでもフォルテピアノ聴き比べなど意欲的なホール公演に数多くご出演頂く傍ら、近隣の小学校でも意欲的なアウトリーチを実施して頂きました。今回はソロのほか、松原勝也さん とのデュオも。その松原さんは、若手演奏家育成を目的とした「アドヴェントセミナー」「室内楽アウトリーチセミナー」を15年にわたりプロデュース、小学校などでのアウトリーチも数多く実施して頂きました。三重奏で共演するのは、セミナー修了生の 伊藤慧さん と 西山健一さん です。
本公演ならではの組み合わせによる五重奏もお楽しみに。様々な企画に参加している 吉野直子さん 、 佐久間由美子さん は、「子育て支援コンサート」でも音楽と絵本による素晴らしい企画を構成してくださいました。 矢部達哉さん は、第一生命ホールを拠点とする室内オーケストラ「トリトン晴れた海のオーケストラ」のコンサートマスターとしてご活躍頂いています。 川本嘉子さん は矢部さんと同じくアルティ弦楽四重奏団のメンバーでもあり、病院や小学校のアウトリーチもご一緒してきました。
横坂源さん は、全日本ビバホールチェロコンクール第1位受賞記念でホールご出演頂いています。ホール開館時からのこだわり弦楽四重奏は、10年の歴史を刻み、また今後3年シリーズが決まっている ウェールズ弦楽四重奏団 に。そして、戦後有楽町で愛された旧第一生命ホール時代からのおつきあい東京混声合唱団からは 東混ゾリステン が参加。東混ゾリステンは、ウェールズ弦楽四重奏団との共演が決定!「アヴェ・ヴェルム・コルプス」ほかの名曲を、合唱と弦楽器の美しいハーモニーで心ゆくまで味わって頂ければ。
ここには書ききれないほど様々な形で活動を共にさせていただいている演奏家のみなさまに、15周年をお祝いいただけること本当にありがたく思っています。
第一生命※ に縁の深いモーツァルトの傑作の数々、どうぞお楽しみください。
[文 田中玲子]
※ 第一生命は、ザルツブルクにあるモーツァルト住家復元を支援しました。