活動動画 公開中!

トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
Menu

アーティスト・インタビュー

©Atsuya Iwashita

藤原真理

雄大と行く昼の音楽さんぽ 第1回
藤原真理 春、咲き誇るチェロ

平日お昼に気軽に一流の音楽をお楽しみいただける人気企画、「昼の音楽さんぽ」。
2015年度よりリニューアルし、音楽ライター・山野雄大さんによる司会つきの90分拡大版でお届けします。
記念すべきリニューアル第1回目は、世界的な名匠としてますます至芸を深める藤原真理さん(チェロ)が登場します。
藤原さんから皆様へメッセージをいただきました。

藤原真理(チェロ)から皆様へのメッセージ

音の不思議

 時計の時間に追われがちな都会の生活です。そんな中での一時、音の響きと流れに全身をゆだねていただいて、リフレッシュに向かうきっかけの一つにしていただけたらと演奏会の準備に励んでいます。

 今回の演奏会はスペイン生まれのカサドの<親愛の言葉>から始めます。躍動的なリズム、暖かくも血湧き踊る旋律の流れ、好ましい曲のひとつです。
 次はモーツァルトの歌劇「魔笛」の主題による7つと12の変奏曲を2つ聞いていただきます。本当は「魔笛」の聞きどころを抜粋してオーケストラ形式にできれば理想的でもありますが、大変、難解な作業になるので、今回はベートーヴェンの書いた変奏曲を2つ並べてみました。
 シューマンの<アダージョとアレグロ>はホルンのために書かれた作品ですが、ロマン的な情緒と躍動するリズムが楽しめる作品。
 最後はバッハによる約300年前の作品で、伴奏のないチェロ1本のために書かれた組曲です。私たちのいる現代の今から、積み重なってきた時間をさかのぼり、時代の経過や当時の生活にも思いを馳せてみたいと思います。

藤原真理