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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

過去の公演の様子©大窪道治

『かぼちゃスープ』

「音楽と絵本」アンコール!『かぼちゃスープ』

毎年3月に行っている「育児支援コンサート」の人気コーナー「音楽と絵本」では、ホールのスクリーンに絵本をうつし、絵本の朗読をまじえて、クラシック音楽をたっぷりと楽しんでいただきます。この「音楽と絵本」を再演する「音楽と絵本」アンコール!、今年おおくりする絵本は、「かぼちゃスープ」です。演奏は、木管五重奏「オイロス・アンサンブル・クインテット」。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンにピアノが加わって華やかな音楽をお届けします。

名作絵本とともに生演奏をお楽しみいただける「音楽と絵本」アンコール!木管五重奏でおくる『かぼちゃスープ』

ねこ、りす、あひるが活躍する絵本「かぼちゃスープ」

森の中のふるぼけた白い家に、世界一おいしいかぼちゃスープを作る、ねこ、りす、あひるの3人組が仲よく住んでいました。ところが、ある朝大げんかをして、あひるが家出してしまいます。さあ、かぼちゃスープはどうなるのでしょう......?

演奏は、「オイロス・アンサンブル・クインテット」。「オイロス・アンサンブル」は最大14名の編成ですが、今回は、木管五重奏(クインテット)の編成でおおくりします。佐久間由美子さん(フルート)、広田智之さん(オーボエ)、髙橋知己さん(クラリネット)、岡本正之さん(ファゴット)、吉永雅人さん(ホルン)と、いずれも日本の木管奏者を代表する名手ぞろい。アンサンブルの主宰者である髙橋さん、奥さまの佐久間さんにお話をうかがいました。

佐久間 初演の時は、絵本にあった音楽を選び、絵に合わせるまで、ものすごく手間がかかりました(笑)。ですから再演は本当にうれしく思います。どの曲が物語のイメージに合うだろうかと、木管五重奏のための曲の楽譜を部屋いっぱいに並べて、2人で音を出してみて決めていったのを思い出します。

髙橋 すでにオイロス・アンサンブル・クインテットで演奏した曲がたくさんありましたので、フルートとクラリネットだけで音を出していても、頭の中では5人分の音が鳴っていました。

佐久間 編曲ではなく、木管五重奏のために書かれた名曲から選びたいと思いまして。曲を選ぶのは楽しかったのですが、その後、他のメンバーが演奏しやすいように楽譜を作るのはかなり苦労しましたね。


名手たちが集うオイロス・アンサンブル

佐久間 オイロス・アンサンブルは、他人が集まっているとは思えないような「オイロス愛」に包まれていて、みなさんオーケストラの首席奏者で本当に忙しいのに、スケジュールを調整して集まってくれるのです。私自身も、オイロスを始めてから、人生が「オイロス前」「オイロス後」に分かれてしまっています(笑)。1人で吹くより、みんなで演奏するほうがうまく吹ける私がいる...みたいな。


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第1部では、フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、ホルンの楽器紹介を、それぞれの楽器の特徴がよくわかる名曲とともにおおくりします。ピアノは石橋尚子さん、朗読は西山琴恵さんです。
どうぞ秋のひととき、ご家族で楽しい時間をお過ごしください。

[聞き手/文 田中玲子]