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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

アウトリーチ

アウトリーチセミナー修了生による
保育園・幼稚園アウトリーチ

 日本橋幼稚園
 晴海幼稚園

基本情報

日時 ①中央区立日本橋幼稚園
 2024年6月21日(金)9:15~9:45/ 10:00~10:20/10:40~11:10
②中央区立晴海幼稚園
 2024年6月25日(火)9:20~9:50/10:05~10:35
出演 クァルテット・アベリア[菊川穂乃佳/清水里彩子(ヴァイオリン) 田口夕莉(ヴィオラ) 田上史奈(チェロ)]
概要 対象者:①3~5歳児と保護者 ②4~5歳児
人数:①114名(園児+保護者) ②72名
助成:助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

レポート

【プログラム】
♪フランス民謡(高橋梓編):きらきら星行進曲
♪楽器の紹介
♪ハイドン:弦楽四重奏曲第67番「ひばり」より第1楽章、第3楽章
♪いっしょに歌いましょう(各園のリクエスト)
♪クリスティーナ・マクファーソン(シュテファン・コンツ編):ワルチング・マチルダ


【レポート】

 梅雨の季節が始まり、厳しい暑さの中、晴海幼稚園で弦楽四重奏のアウトリーチを実施しました。
 園児たちはコンサートが始まる前からわくわくしており、すてきなドレスを身にまとった若い4人の演奏家が登場すると、みんなが「きれい」と口々に言いました。『きらきら星行進曲』が流れると、子どもたちは静かになり、注意深く聴いていました。
★IMG_1169.JPG  その日に紹介された楽器はヴァイオリン、ヴィオラ、そしてチェロでした。「弓はどの動物の体の部位で作られているでしょうか?」と尋ねられた時、園児たちは積極的に答え、特に年長さんがすぐに正しい答えを出したことに驚きました。「楽器の音の高さが違う」と言う子どももいました。
  奏者がハイドンの『ひばり』を演奏した後、園児たちは感想を分かち合いました。「楽しい」「カエルさんが料理を作っている」といったものから、より悲しい楽章になると「悲しくなる」「泣いている」と発言していました。双方のやりとりの中で、若い演奏家の情熱と子どもたちの豊かな想像力を深く感じました。
★日本橋幼稚園③.jpg  その後、奏者は『たなばたさま』を演奏し、子どもたちは一緒に歌いました。そして、年中組は『そうだったらいいのにな』、年長組は『にじ』の演奏に合わせて、園児たちは楽しく振付けをしながら合唱し大変楽しそうでした。
  最後の曲『ワルチング・マチルダ』が終わると、子どもたちは「よかった」「アンコール」などと声をあげ、音楽会は最高の雰囲気で終わりました。

トリトンアーツサポーター 観察レポートより


【先生のご感想】
  音楽から様々なことを自由にイメージできる楽曲をお選びいただきありがとうございました。子どもたちの発言をあたたかく受け止めていただき、音楽への興味・関心がより一層高まったと思います。演奏者の皆さまの柔らかい雰囲気、素晴らしい演奏、迫力ある真剣な姿、すべてが子どもたちの心にひびいていたと思います。

プロフィール

クァルテット・アベリア  
©︎Ryu Matsuda
菊川穂乃佳(ヴァイオリン)  
第16回クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクールにおいて優勝、あわせてヴィルトゥオーゾ賞受賞他国内外のコンクールにて優勝、入賞をはたす。これまでに浜松交響楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団他と共演。現在、漆原朝子、堀正文の各氏に師事。米・アスペン音楽祭に招待される他、ARKフィルハーモニック、アンサンブルofトウキョウ等に出演。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学を首席で卒業。現在同大学院音楽研究科修士課程3年在学中。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク主催「ウェールズ弦楽四重奏団によるウェールズ・アカデミー第1期」及び「アウトリーチセミナー2023」修了。
©Ayane Shindo
清水里彩子(ヴァイオリン)  
東京藝術大学卒業。大学在学中に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団。現在、2ndヴァイオリン奏者として在籍する傍ら、国内各地のプロオーケストラにフォアシュピーラー等で客演。第5回彩の国String Competition最優秀賞。第24回みえ音楽コンクール第1位、併せて三重県知事賞を受賞。第38回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会第1位。飛騨河合音楽コンクール第3位(弦楽器最高位)。学内成績優秀者として、第46回藝大室内楽定期に出演。フィリアホール室内楽アカデミア第3期生。これまでにヴァイオリンを野上紘子、水野佐知香、野口千代光、徳永二男、篠崎史紀の各氏に師事。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク主催「ウェールズ弦楽四重奏団によるウェールズ・アカデミー第1期」及び「アウトリーチセミナー2023」修了。
©Ayane Shindo
田口夕莉(ヴィオラ)  
4歳よりヴァイオリンを始め、18歳で先生の勧めでヴィオラに転向。第27回日本クラシック音楽コンクール第2位(1位なし)。第25回ブルクハルト国際音楽コンクール弦楽器部門第1位。ヴィオラスペース2019 vol.28に出演。藝大定期室内楽第46回に出演。これまでにヴァイオリンを小籠郁子、野口千代光、ヴィオラを市坪俊彦各氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学を卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク主催「ウェールズ弦楽四重奏団によるウェールズ・アカデミー第1期」及び「アウトリーチセミナー2023」修了。
田上 史奈(チェロ)  
第71回全日本学生音楽コンクール東京大会第1位、全国大会第2位。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2019 第1位。第39回草津夏期国際音楽アカデミーにて音楽監督賞受賞。これまでに中田有、山崎伸子、中木健二、フランシス・グトン各氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て、東京藝術大学を卒業。現在、東京藝術大学音楽研究科修士課程、マンハイム国立音楽舞台芸術大学修士課程に在籍。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク主催「ウェールズ弦楽四重奏団によるウェールズ・アカデミー第1期」及び「アウトリーチセミナー2023」修了。