日時 |
2024年7月16日(火)14:30~15:00/15:30~16:00 |
---|---|
出演 |
出演者 Sole e Mare(ソーレ・エ・マーレ) [新明知美(ピアノ) 藤代優意(ヴァイオリン) 伊藤七生(チェロ) 中須美喜(ソプラノ)] |
概要 |
対象者:センター幼児室を利用する未就学児の親子 人数:29名 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪ロジャース:ドレミのうた♪
♪♪かえるのうた(ヴァイオリンとチェロ)♪
♬ベートーヴェン:エリーゼのために(ピアノ)♬
♪♪クライスラー:愛の喜び(ヴァイオリンとチェロとピアノ)♪
♬ デンツァ:鬼のパンツ ♬
♪中川ひろたか:にじ♪
♬ 越部信義:おもちゃのチャチャチャ ♬
【レポート】
子ども発達支援センターゆりのきに通う未就学児とその親御さんを対象に「子どものための音楽会」を開催しました。
舞台の上に、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3人のアーティストがあらわれ、さあ、開幕と思ったところで、ソプラノのみきみきさんが、客席後方から登場しました。みきみきさんは、子供たちの目をひとりひとり見つめながら、「ドレミの歌」を歌います。迫力のある声量が子供たちを音楽の世界に引き込んでいました。驚きの表情で見つめていた子供たちも、美しく優しいソプラノの響きに少しずつ心を開いていったようでした。
ゆいおねえさんがヴァイオリン、セブンさんがチェロの音色を紹介し、二人で「かえるのうた」を演奏。そして、ピアノのともみおねえさんが「エリーゼのために」を披露します。さらに次の曲は、3つの楽器で「愛の喜び」の演奏を聞きました。それぞれ単体での音色を聞いた後に、少しずつ楽器を増やした演奏を楽しめるように、プログラムが工夫されていました。子供たちは、聴こえてくる音楽に耳を傾けており、一見動きのない様子でしたが、美しい音色を心で聞いているようにも見えました。
「鬼のパンツ」では、みきみきさんが、「(鬼の)パンツ」の歌詞の時に「パン」と手をたたいて、「ツー」と二本の指を立てる振り付けを、みんなでできるように丁寧に教えてくれました。子供たちは、みきみきさんの歌に耳を傾けて、「パンツ」の歌詞が出てくると、楽しそうに手をたたいて、参加しました。その次の「にじ」の歌では、みきみきさんの振り付けを自然にまねしながら聞く子供たちもいました。
最後の曲では全員に鈴を配り、自由に鈴を鳴らして参加してもらいました。子供たちは、「おもちゃのチャチャチャ」の曲を良く知っていて、「チャチャチャ」のところで、リズムに合わせて鈴を3回鳴らしていました。子供たちの顔は、とびきり輝きを増し、自ら参加して、音楽の楽しさを共有しました。
アンコールでもう一曲「さんぽ」を演奏すると、歌を口ずさむ子供や、体を音楽に合わせて動かす子供もいました。
ソプラノのみきみきさんが、後方客席から登場し、アンコールでも客席をまわって、すべてのお子様に目を合わせるように歌っていたのは、とても素晴らしいと思いました。楽器をひとつずつ増やして演奏したり、振り付けに参加したり、鈴をならして参加したり、“聴く”だけでなく、音楽を自ら楽しめる参加型のプログラムで、お子様の笑顔が輝いていました。
(トリトンアーツサポーター 観察レポートより)
【アンケートより】
●子どもも大人も一緒に楽しめてすごくよかったです。ピアノ、バイオリン、チェロ、ソプラノと生演奏でなかなか貴重な体験させていただきました。
●楽しい引き付けるお話と、素晴らしい歌で、子どもも大喜びでした。曲も子どもの好きな曲ばかりで、聴きやすかったと思います。
●娘がとても楽しんでいました。歓声を上げたり、拍手をパチパチして喜んでいました。やはり生演奏は感動します。親も楽しかったです。
宮崎県都城市出身。大分県立芸術文化短期大学、東京藝術大学卒業。藝大卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。第19回東京音楽コンクール入選。《愛の妙薬》アディーナ、《ゴイェスカス》ロサリオ(日本初演)等を演じる。クラシックにとどまらず様々なジャンルの音楽を日本全国のファンに届けている。 |
東京音楽大学・同大学大学院修士課程を経て、英国王立音楽院修了。東京音大短期留学奨学生としてモーツァルテウム国際サマーアカデミーを修了。第4回全日本芸術コンクール第3位。(一財)地域創造アウトリーチフォーラム事業派遣アーティスト。ソロ、オーケストラの他、マルシェ弦楽四重奏団として幅広く演奏活動中。 |
神奈川県横浜市出身。8歳よりチェロを始め、桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学、同大学院(修士課程)修了。2011年度「アウトリーチセミナー」受講。現在、洗足学園中学高等学校講師助手、同校弦楽合奏部コーチ、フェリス女学院大学音楽学部副手、マルシェ弦楽四重奏団メンバー。 |
国立音楽大学附属高等学校を経て、同大学卒業、同大学院修士課程修了。卒業演奏会、読売新聞社主催新人演奏会等に出演。室内楽での演奏活動に力を入れており、国内外のアーティストと多数共演。また、群馬交響楽団をはじめとする様々なオーケストラの客演として出演している。東洋英和女学院中高部ピアノ科非常勤講師。 |