日時 | 2023年2月14日(火)10:00~10:25/10:45~11:15 |
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出演 |
ミモザ弦楽四重奏団 【前田奈緒/高橋 渚(ヴァイオリン)高橋 梓(ヴィオラ)印田陽介(チェロ)】 |
概要 |
対象者:0~5歳児 人数:103名 助成等:文化庁 文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪モーツァルト(ミモザ弦楽四重奏団編曲):きらきら星変奏曲より
~ 楽器のおはなし ~
♪クライスラー:愛の喜び
~弦楽四重奏ってなあに?~(4,5歳クラスのみ)
♪アンダーソン:踊る子猫
♪シュルホフ:弦楽四重奏曲第1番より第2楽章
♪シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」より第4楽章
♪高橋はゆみ:「ね」(みんなで歌おう)
♪ヴァイオリンの共演(5歳クラス):「ロング・ロング・アゴー」
【レポート】
文化教養学園では、年少クラスから全員がヴァイオリンを習うという特色もあり、今回はミモザ弦楽四重奏団が伺いました。0歳~3歳(年少)と、4歳(年中)&5歳(年長)の2回に分けてコンサートを実施しました。
「きらきら星」をミモザ弦楽四重奏団がマーチやジャズ風にアレンジした楽しい曲でコンサートがはじまり、子どもたちの緊張がほぐれていくようでした。
楽器紹介ではヴァイオリンは知っているけれども、ヴィオラやチェロははじめて聴くという子がほとんどでした。ヴァイオリン→ヴィオラ→チェロと順々に演奏をしたら、「階段みたいに聴こえた」という声や、とくにチェロの音色を聴いて「牛!」「ゴジラ!」という声も聞こえました。年中&年長クラスの回では、絵と演奏を交えながら、弦楽四重奏には各楽器に役目があって、一つの家族みたいにみんなで音楽を奏でていることをお話しました。
次のアンダーソン作曲「踊る子猫」では、曲の途中にヴァイオリンで猫の鳴き声を表現するところや、チェロで牛の鳴き声を表現するところがでてくるので、子どもたちはどこで猫が鳴くかな?いつ牛の鳴き声が聞こえるのかな?と固唾を飲んで一生懸命に聴いていました。
弦楽器にはいろいろな演奏方法があることや、様々な音を出すことができるということを知ってもらうために、シュルホフ作曲「弦楽四重奏曲第1番より第2楽章」が演奏されました。演奏の前に、チェロの印田さんが「みんなと魔法の世界に行きたいと思います。どんな魔法の世界だろう?魔女が出てくるかな?妖精がいるかもしれない!?」とお話をしてから演奏をしたことで、なんとも摩訶不思議な音色の演奏を子どもたちは静かに聴いていました。終わった後は「メチャ怖い」「虹がみえた」など言い合っていました。
シューベルト作曲「弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」より第4楽章」の演奏では、民族舞踊が原型となっている曲のためか、子どもたちは自然と体を動かしたり、途中で踊りだしたりステップを踏むようなことをしたりして聴いていました。
最後は、園からのリクエストで「ね」を、ミモザ弦楽四重奏団の演奏で元気いっぱい歌ってくれました。そして、年長クラスの全員が自分のヴァイオリンでミモザ弦楽四重奏団とともに「ロング・ロング・アゴー」の合奏を披露しました。年中クラスの子どもたちは準備ができるのを待っている間に、「来年はみんなも演奏するんだよ」「すみれ組さん(年長)すごいね~」という先生のお話を聞いて、ワクワクした顔つきになっていました。合奏はみんな揃って本当に感動でした。ヴァイオリンの前田さんがそっと園児たちの近くへいって一緒に演奏していたのが印象的です。園児たちは3歳からヴァイオリンを習い始めて、みんなで合奏ができるまで日々の努力と上達した証を教えてくれました。ミモザ弦楽四重奏団とも合奏が出来て自信にも繋がったのではないでしょうか。
(トリトンアーツサポーター柴崎 康久 観察レポートより)
国内外で研鑽を積んだメンバーが2021年に集結。オンラインライブコンサートや図書館・小学校などのアウトリーチ活動に力を注いでいる。 |