【プログラム】

♪アンダーソン：ワルツィング・キャット
♪アンダーソン：ブルー・タンゴ
～みんなで歌おう～
　♪はたらくくるま【3歳】
　♪世界中の子どもたちが【4歳】
　♪ぼくのミックスジュース【5歳】
♪ベートーヴェン：弦楽四重奏曲第2番より第4楽章(抜粋）

【レポート】
　「アウトリーチセミナー」の修了生４名で弦楽四重奏を組んで、毎年楽しみにしてくださっている豊洲保育園へ音楽をお届けしました。
　今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、いつもより短い時間でお話も最小限にして、でも子どもたちには生の音楽を身体全体で楽しんでもらえるようにと、zooｍでの打ち合わせやリハーサルを何回か経て、プログラムを考えました。
　アンダーソンの「ワルツィング・キャット」では、まずはチェロの大森健一さんだけが登場し、「何かの動物の鳴き声が聞こえてくるよ～」とお話してから演奏スタート。ヴァイオリンの鈴木由美さん、山本有莉さん、ヴィオラの大森悠貴さんが演奏しながら登場すると「わ～！」と目を輝かせながら演奏を聴いていました。
　次は同じくアンダーソンの「ブルー・タンゴ」。タンゴのリズムに合わせて手拍子で参加をしてもらいました。みんな音楽に合わせて上手にできました。　みんなで歌おうは、保育園からいただいたリクエスト曲を演奏しました。ずっと自粛生活が続いているので、子どもたちの元気な歌声を聴くとこちらのほうが元気をもらえる感じがします！
　最後は、ベートーヴェンの「弦楽四重奏曲第2番より第4楽章」。演奏の前に「みんなは保育園で先生やお友だちとあいさつしたりおしゃべりしたりするよね？」と聞き、「私たちは音楽でおしゃべりをしています。ちょっと聴いてみてね。」とお話して、曲の一部分を演奏。「いま、おしゃべりしたの分かったかな？」と聞くと、「わかった～！」と元気な返事が返ってきました。「これから曲の最初から最後まで演奏します。ちょっと長いけどどんな風におしゃべりしているかよく見ながら聴いてみてね。」と伝えてから演奏を始めると、とくに５歳児クラスは子どもたちの背中がピッと伸びて、身体を前方に傾けながら真剣に聴いている子たちが多く見受けられました。６分程度の演奏でしたが、子どもたちの集中力がすばらしく、あっという間の演奏に感じられました。　先生方からも「園内での行事も減っているので、アウトリーチを開催できて本当に良かったです！」とおっしゃっていただき、こういった状況の中、受入れてくださった園にも感謝いたします。

（トリトンアーツスタッフ　観察レポートより）