日時 |
2018年12月18日(火) 箏体験 9:40-10:25/10:45-11:30/11:35-12:20 ミニコンサート 13:40-14:25 |
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出演 |
日本音楽集団 米澤浩(尺八)、熊沢栄利子(箏) |
概要 |
実施会場:中央区立月島第三小学校体育館 対象者:小学4年生3クラス 人数:合計89名 |
【プログラム】
■お箏体験(45分間)
■ミニコンサート(45分間)
♪六段の調(八橋検校)
♪鹿の遠音(古典本曲)
♪春の海(宮城道雄)
♪双魚譜 4章(吉松隆)
【レポート】
最初の説明時に「楽器をまたいではいけない」と、楽器の大切さについて強く注意し、子どもたちは緊張した面持ちで教室に入っていきました。
しかし筝体験が始まると、初めて触れる楽器や音に興味津々で、演奏家の方たちを見る子どもたちの目がキラキラと輝き、この後の筝体験に胸躍る様子でした。自分で楽器に触れることができたため、緊張が解け楽しく体験をすることができたのだと思います。筝体験は1人で行うのではなく、ペアになって2人で順番に演奏するため、お友達と楽しく話し合いながら真剣に箏について学んでいる様子でした。
箏の説明をしているときに、実際に音を鳴らしながら教えていたので、事前にどんな音が鳴るのか想像しやすくわかりやすかったと思いました。そして、箏を弾いている手元の映像を、モニターで大きくして見てもらうと、どんなふうに鳴らせばいい音が鳴るのかとてもわかりやすく学ぶことができているなと感じました。
そして2つのグループに分かれて「さくら」を演奏していました。1つのフレーズを順番に演奏をして曲が完成される構造だったため、みんなで協力し合いながら、箏を真剣に音を鳴らそうという気持ちがひしひしと伝わってきました。
みんなで協力し合いながらではないと「さくら」の演奏が成り立たないように楽譜が作られていたので、クラス一丸となって取り組めたのだと思いました。
最後のミニコンサートは、子どもたちも知っているジブリの曲が最初に演奏されたため、子どもたちにも楽しく、そして真剣に2つの楽器の音を聞いている様子でした。
その後のプログラムで、「六段の調べ」という曲を演奏し、普段は見ない左手の動きに注目してみよう、という場面がありました。箏という楽器は右手だけで演奏する楽器ではなく、演奏を盛り上げるのに左手が必要で、両手を使って演奏する楽器なのだと驚かされていた様子でした。
また、音楽以外についてもお話しされていて、難しい言葉がたくさん出てきているにも関わらず、真剣に話をきき、子どもたちから学ぶ姿勢を強く感じました。問題を出しながらコミュニケーションをとっていたため楽しく学べたのだと思いました。
(インターン 神田成美)