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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2017年4月8日(土)13:00~14:00
出演 クァルテット・エクセルシオ(弦楽四重奏)
概要 実施会場:アートはるみ ギャラリー
対象者:近隣の特別養護老人ホーム利用者、一般の方
人数:80名
主催:おさんぽ応援団
協力:トリトン・アーツ・ネットワーク
後援:中央区社会福祉協議会

レポート

桜の季節に、アートはるみ(社会教育会館晴海分館)で行われる恒例の音楽会。
中央区の市民団体「おさんぽ応援団」との共催で「お花見散歩と音楽会」を開催しました。

お客様は、近くにある高齢者福祉施設の方や介助の方などで、施設から出て、桜並木を眺めてゆっくりお散歩しながら会場へやってきます。
今年は午前中は雨模様だったものの、この音楽会に関わるボランティアの方々の願いが届いたのか、音楽会が始まる頃にはちょうど降りやんで、満開に近い桜を今年も楽しむことができました。

演奏は弦楽四重奏のクァルテット・エクセルシオ。年間70公演以上を行う、日本で数少ない常設の弦楽四重奏団です。
最初にエルガーの「愛のあいさつ」が演奏されると、会場内が一気に穏やかであたたかい空気になりました。

チェロの大友さんがお客様へ語りかけます。

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「結成してから24年目になりますが、長く続けてこられているのはとてもありがたいことです。このすぐ近くにある第一生命ホールが開館して以来、色々な場面で演奏させていただいています。また、すぐ近くにある『ピアノアートサロン』をいつも練習場として使わせていただき、この地域のみなさんは私たちの成長を見守ってきてくださった方々です。どうぞ今日はお楽しみください。」

続いて楽器紹介です。第一ヴァイオリン西野さん、第二ヴァイオリン山田さん、ヴィオラ吉田さん、そしてチェロ大友さんそれぞれがソロで演奏を聴かせてくれました。

「今日の4人は全員弦楽器で、弦楽器は右手に弓を持って演奏します。この弓には馬のしっぽの毛が張ってあります」

と説明があった後に、弓の留め具が外されると、ゆらゆら揺れる馬のしっぽの毛であることがはっきりわかり、客席から歓声が上がりました。

続けてその弓を使わず、指で弾いて音を出すヨハン・シュトラウスの「ピチカート・ポルカ」、この時期にぴったりなヴィヴァルディの「四季より『春』第1楽章」、そしてシューベルトの弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」が演奏され、4本の楽器から生まれる色とりどりの世界が展開されました。

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更に、日本人にとってなじみ深い「八木節」や童謡メドレーが演奏されると、歌を口ずさむ方もいて、とても和やかな雰囲気となりました。

音楽会の最後にはみなさんで「ふるさと」を合唱し、弦楽四重奏の魅力を知っていただきながら、演奏に参加もして音楽を楽しんでいただきました。

(トリトンアーツスタッフ)

プロフィール

クァルテット・エクセルシオ  弦楽四重奏団
年間70公演以上を行う、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。東京 札幌 京都で開催する『定期公演』、20世紀以降の現代作品に注目した『ラボ・エクセルシオ』、人気傑作選『弦楽四重奏の旅』、そしてSQWシリーズとして常に新しいテーマで挑むモーツァルトを軸とした多彩な『アラウンド・モーツァルト』の4シリーズを展開しつつ国内外で活動。加えて、室内楽の普及にも力を注ぐ。‘94年結成。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞など受賞歴多数。2016年6月には日本の団体としては初めて、ベートーヴェンの弦楽四重奏全16曲を2週間の期間で演奏。7月にはドイツでデビューを果たし、さらなる活躍が期待されている。
(C)Naoko Ogura