日時 |
2017年1月12日(木) 年長組9:40~10:00/年小組10:20~10:40/年長組11:00~11:20 |
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出演 | 中井智弥(二十五絃箏) 堀米綾(ハープ) |
概要 |
実施会場:豊洲幼稚園 ホール 対象者:幼稚園児(年長・年少) 人数:219名(年長119・年少100) 助成等:文化庁「平成28年度劇場・音楽堂等活性化事業」 |
2017年1月12日に江東区立豊洲幼稚園にて、年少さんと年長さんを対象とした「お箏とハープのコンサート」が行われました。今回演奏してくださったのは、中井智弥さん(箏)と堀米綾さん(ハープ)です。
コンサートは新春をイメージさせるようなさわやかな衣装で登場したお二人と、園児達の元気な挨拶とともにはじまりました。最初の演奏は「ピウパリ・パウパリ」。これはフィンランドの子守り唄だそうで、ハープの同じ音型を繰り返す伴奏の上にお箏の旋律を歌い、優しく柔らかな響きで満たされています。曲の至る所で、これらの楽器の特徴的な奏法であるピチカートとグリッサンドが入れられており、そのキラキラとした音に園児達は目を輝かせていました。中でも、迫力のあるグリッサンドにみんなは興味津々。手の動きをまねたり身体を揺らしたりと、全身で音を感じていました。
演奏が終わると、それぞれの楽器紹介をしてくれました。園児達はそれぞれの音色の違いを熱心に聴き取っていました。弦には白だけでなく、赤や黒などいろんな色がついているあるということを発見できたのも、このように間近で見られるからこそ!
2曲目は「コンコンクシャンのうた」。お箏とハープに合わせてみんなで一緒に歌いました。この歌にはリスさん、鶴さん、豚さん、カバさん、ゾウさんなど、たくさんの動物が出てくるのですが、動物によって音量や音色が変化して演奏されており、みんなもその違いを感じながら歌っていました。3曲目は季節の歌として「雪やこんこ」をみんなで歌いました。
楽しい時間が過ぎるのはあっという間。最後は豊洲幼稚園の園歌をお箏とハープの素敵な伴奏とともに元気よく歌いました。帰り際に楽器を間近で見られる機会を作ってくださり、みんなは楽器の大きさや楽器紹介の時に気がついた弦の色などをじっくりと観察していました。
今日は、幼稚園では見たことのない、とても素敵な音のする楽器を楽しむことができました。みんな終始目を輝かせながら、お箏とハープの多彩な音色を楽しんでいました。終わった後に、「また聴きたい!」「私もやってみたい!」という声が聴こえてきたのは、とても嬉しいことです。今回のアウトリーチ・コンサートをきっかけに、ハープやお箏に興味をもったり、音色の違う楽器が合わさるおもしろさとその美しさを感じ取ってくれたりするといいな、と思います。
(サポーター 三品真央)
6歳の時に箏と出会う。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。伝統的な箏や地歌三絃の演奏も行いつつ、音域を広げた「二十五絃箏」の演奏をメインに活動。神話・日本の古い文学作品・お能等を題材に新しい感覚で作曲し、様々なジャンルとコラボレーションを行っている。Eテレにて「おかあさんといっしょ」「花鳥風月堂」等に出演。2014年ソロアルバム「INFINITY」、2015年「TRADITIONAL」をリリース。2016年三重県文化奨励賞受賞。世界各国で公演を行っており、2015年には国際交流基金主催事業でフランス・イタリア・スペインを巡演する他、芸歴30周年を記念し、東京、アメリカ、リトアニア、スウェーデン、フィンランド、スイス、ポルトガルでリサイタルを開催(在日本大使館主催)。 |
東京藝術大学音楽学部ハープ専攻を卒業。卒業時、同声会新人賞を受賞。在学中、シエナ・キジアーナ音楽院夏期マスタークラスを修了。NHK大河ドラマ「八重の桜」NHK土曜ドラマ「ロンググッドバイ」「チェイス国税査察官」「とっとテレビ」等、テレビやCM音楽の収録も多い。溝口肇氏のベスト盤CDでは、「世界の車窓から」を溝口氏とのデュオで収録に参加している。現在、「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」「間を奏でる」「ゴシキヒワ」「code M」「Rosco motion orch.」のユニットに在籍。江川良子氏(sax)とのDUOシリーズを継続して開催。これらのユニットで、全国各地で演奏の他、複数のアルバムをリリースしている。 |