トリトンスクエアから一番近い高校、都立晴海総合高等学校の吹奏楽部の生徒達を対象にアウトリーチ活動を行いました。
今回演奏して下さったのはスイスのチューリッヒに拠点を置く「カルミナ四重奏団」の方々。
本日のコンサートのコンセプトはバッハ、ハイドン、ラヴェルという大作曲家達を、弦楽四重奏を語るには欠かせないベートーヴェンの曲で挟んだ「サンドイッチプログラム」というもの。全体的に古典派~バロック時代にかけての上品で繊細な旋律が魅力的でした。
ヴィオラ奏者のウェンディ・チャンプニ―さんがそれぞれの曲のはじめに作曲家、曲の特徴、聴きどころ等を丁寧に説明して下さったことで曲に入りやすくなったと感じました。
特にハイドンの美しく繊細な曲調からラヴェルのピッツィカートが特徴的なメリハリのある曲に移るという選曲が非常に印象に残りました。
演奏後にどの曲が気に入ったかアンケートを取ると、より現代に近い感性なのか「ラヴェル」と答える生徒が多かったです。
最後に、自分たちの為に演奏してくれたメンバー達にお礼として一生懸命考えたドイツ語の手紙を読み上げ、校歌を歌って送るという素敵な演出に非常に感動致しました。
このような人と人とを繋げることの出来る演出はこれからも続けていくと、見て学ぶ、学んで繋がれるコミュニケーションが取れると思います。
(インターン 井出 笑)