今年のTANBRASSによる久松小学校でのアウトリーチは、1クラス増えたためいつもの音楽室ではなく体育館で行われました。今年は「金管楽器の音色や特徴などを知り興味を持ってもらう。また、昔から現代へ音楽の歴史を辿る。」ことが狙いです。
体育館へ向かいリハーサルを始めると、休み時間の子どもたちが興味深々といった様子で覗きに来ていました。
子ども達が集まると先生からのお話。「皆が今まで音楽の授業を頑張ったご褒美にコンサートをプレゼントします。」と伝えると、子供たちは「やったー!」と大喜び。暖かい拍手の中、演奏者の方々が迎えられました。
明るく楽しい舞曲「モ―ル人の踊り」から始まり、かの有名な「G線上のアリア」、優しくゆったりしたモーツァルト作曲「ホルン協奏曲第3番」、歌劇「ウィリアム・テル」を聴かせて下さいました。
曲と曲の合間に曲紹介や楽器紹介をして下さいましたが、今演奏した曲は、日本でいうと織田信長の時代です、バッハって知っているかな?ダンスの曲です!等、子どもたちの興味を惹きつけ、かつ分かりやすいものでした。管楽器を演奏する際での、唇を細かく震わせるバズィングの練習、ぐるぐるに巻いてあるこの楽器を1本にしたら何メートルあると思う?等、子どもたちが楽器に興味を持ってくれるように真摯な態度で説明して下さいました。
前半が終わると、お待ちかねの楽器体験コーナーです。今まで楽しい演奏や、楽器についての説明を受けてきた子どもたちは早く吹いてみたくて仕方がないといった雰囲気でした。
代表の12人のほとんどの子たちが一発で音を出しており、筋がいいね、すごいね、と褒められ、褒められた子たちは照れくさそうな笑顔を向けていました。他にも「いいなー、僕も吹いてみたかった―!」と言う声も少なからず聞こえ、沢山の子どもたちが金管楽器に興味を持ってくれたみたいです。
実際に体験して、楽器の楽しさを知ってもらえた後は後半の演奏です。
TANBRASSのメンバーである五田詩朗さんが作ったBuzzing Waltz(バズィング・ワルツ)、子どもたちが名前を聴いただけで「知ってる!」と沢山聞こえてきた「剣の舞」、テューバとドラムが印象的な「アイント・ミスビヘイヴィン」ほかを演奏。有名なメロディが聴こえてくると、多くの子たちが良い笑顔を見せてくれました。
最後の曲を終えても拍手は鳴りやまず、アンコールの曲を演奏して終わりました。
最後に4年生を代表して一人の児童がお礼の言葉を述べました。言う方も聞くほうも背筋がピンと立っていて、一生懸命伝えている姿が大変ほほえましかったです。
TANBRASSの方々が退場して見えなくなるまで、拍手は鳴りやみませんでした。
コンサートの後は、4年生の皆のクラスで一緒に給食を食べました。
久方ぶりの給食、美味しかったでしょうか。
(インターン 井出笑)