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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2015年3月28日(土)13:00~14:00
出演 竹村浄子(ピアノ) 平澤仁(ヴァイオリン)
概要 2015年3月28日(土)13:00~14:00
竹村浄子(ピアノ) 平澤仁(ヴァイオリン)
実施会場:アートはるみ ギャラリー
対象者:近隣の特別養護老人ホーム利用者、一般の方
人数:100名
共催:築島散歩の会

レポート

隅田川の桜が咲きだした3月最後の土曜日、中央区の介助の市民団体「築島散歩の会」と共催で「桜・桜・桜が咲いた出前音楽会」と題したコンサートを行いました。

お客様は晴海地区の高齢者福祉施設入所者と、介助のボランティアなど約130名。会場となる「アートはるみ」までは、桜並木道をゆっくり散歩して、お花見を楽しみながら向かいます。今年は特別に、会場内へグランドピアノを持ち込んで、ピアニストの竹村浄子さん、ヴァイオリニストの平澤仁さんによるデュオ・コンサートをお届けしました。
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この季節にぴったりなヴィヴァルディの<四季>より「春」、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「春」や、客席の皆さんが思わず口ずさんでしまった「日本の歌メドレー」、美しい音色が体に染み込んできそうな「タイスの瞑想曲」など、竹村さん・平澤さんの優しくて楽しいトークを挟みながら、選りすぐりの10曲が演奏されました。最後は恒例の滝廉太郎作曲の「花」を皆さんで合唱し、会場内は笑顔で満開となりました。

また、終演後にはグランドピアノの体験会が行われました。お客様の出す1つの音に合わせて竹村さんが連弾を始めると、なんとベートーヴェンの「歓喜の歌」が演奏できてしまいました。弾き終わった方はみんな嬉しそう。
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お客様の中には、目に涙を浮かべて出演者に「ありがとう」とお礼を言う方もいらっしゃいました。会場の飾りつけや、お客様案内、片付けにいたるまで、ボランティアの皆さんも楽しみながら協力し合っていました。手作りの温かさと、生演奏の素晴らしさが印象的なアウトリーチでした。
(TANスタッフ)

プロフィール

竹村浄子  (ピアノ)
東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院修士課程修了。在学中、第60回日本音楽コンクール/ピアノ部門で第3位入賞。学内にて「安宅賞」受賞。翌年スイスに滞在し、故ニキタ・マガロフ氏に師事。大学卒業と同時に東京文化会館にてデビュー・リサイタルを開催。第40回マリア・カナルス国際音楽コンクールで第3位入賞並びに審査員特別賞受賞。1995年第13回ショパン国際ピアノコンクールにてディプロマ取得。その後、大学院修士課程ピアノ科を首席で修了し「クロイツァー賞」受賞。
ソリストとしてオーケストラとの協演も数多く、室内楽、二台ピアノ、歌曲伴奏などのアンサンブルも手掛け、これまで共演した演奏家は多数、幅広いレパートリーを持つ。ラジオ、雑誌などメディアにも多数出演。全国各地で様々なコンサートに出演する傍ら、特別支援学校、病院などでの訪問コンサートも積極的に行っている。最近では、聾学校でのコンサート「体で感じるミュージック」の活動に力を注いでいる。フコク生命パートナー・アーティスト、(財)地域創造音楽活性化登録アーティスト。
CDは、『竹村浄子プレイズシューマン』(EMI)が2枚、『祈り~グルダのアリア』(D.C.J)、『ウィーンの夜会』(T&Kエンタテイメント)、そのほか歌曲伴奏のアルバムを複数リリース。「温かく透明な音色で作曲家の心象を映し出すピアニスト」と評され、幅広く活躍している。
オフィシャル・ホームページ http://www.yy.ale.co.jp/johko-t/
平澤仁  (ヴァイオリン)
5歳よりヴァイオリンを始め、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院修士課程修了。第54回日本音楽コンクール入選。1986年より国際ロータリー財団奨学生として、ジュリアード音楽院に留学。1988年、同音楽院の修士課程を修了、帰国と同時に東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターに就任。以来、二十年余に渡って定期演奏会、新国立劇場のオペラ、バレエ公演などの重責を果たした。ソリストとしても、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、コルンゴールドなどのヴァイオリン協奏曲を東京フィルと共演した。また室内楽の分野でもアンサンブル・エスパスのメンバーとしての演奏会の他、各地の音楽祭にも出演。マルタ・アルゲリッチ、イヴリー・ギトリス、ポール・メイエら内外の著名アーティストと共演している。
これまでに、原田幸一郎、田中千香士、広瀬悦子、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫の各氏に、また室内楽をヤコブ・ラタイナー、サミュエル・ローズの各氏に師事。
ナミ・レコードより発売されたソロCD「虚空はるかに」(WWCC7380)は、各方面で高い評価を得ている。使用楽器はストラディヴァリウスやグァルネリ・デル=ジェスと並び称されるカルロ・ベルゴンツィ(1736)。今後は、これまでの経験を生かした各オーケストラへの客演に加え、ジャズ、ポップスコンサートにも出演するなど、ジャンルを超えた多彩なソロ活動が大いに期待されている。