日本橋幼稚園でのアウトリーチは、1月のお誕生日をお祝いする会の中で開催されました。
今日はフルートとファゴット、ピアノによるコンサートです。
モーツァルトの明るい響きで幕を開けると、続いて楽器紹介コーナーに。とても近くで演奏してくれる楽器達にみんな興味津々。身を乗り出しながら見ています。特にピアノの紹介では、「みんなのよく知っている曲を弾くよ」と演奏し始めたら、「知ってる!」「キラキラ星だ!」という声があちこちから聞こえてきて、たくさんの子ども達がピアノに合わせて手のひらを‘キラキラ’させながら歌っていました。
年少組が一緒に聴いている前半の最後では、季節の歌と園歌で子ども達と共演しました。みんな園歌が大好きなようで、とても上手に大きな声で歌えました。
年少さんが退場すると、少し大人な年中・年長組のためのコンサート。前半よりも長めの曲もじっくり聴いてもらいます。クラシックの後にはジャズの香りがする作品も演奏しました。曲の途中でかっこいいリズムやメロディが現れると、クスッと笑ったり隣の子を突いてみたりする子の姿も見られました。1曲の中で音楽が変化していく様を敏感に感じ取ったのだと思います。後半の「みんなでリクエスト曲を歌おう」は、なんとその場で歌う曲を決めてしまう、というコーナーでした。今回は年長組の担任の先生が皆の代表になって、くじ引きの袋の中からカラーボールを1個引きます。選んだボールの色によって歌える曲が決まるという仕組み。みんな歌いたい歌を引いてもらえるように先生を一生懸命応援していました。結果は「たこの歌」。みんなが大好きな歌だったので子ども達は大喜びでした。
コンサートの最後は、アメリカ民謡を元にした曲でした。ここでも「知っている子は歌っていいよ」と語りかけると、子ども達はしばらくの間静かに演奏を聞き、「アルプス一万尺」だと分かった途端にお隣の子と手と手を取り合い歌い踊り始めました。器楽曲に編曲され、広くクラシック奏者に演奏されている作品で子ども達とひとつになれる、アウトリーチならではの特別な一瞬を見ることができました。