レポート
東日本大震災の被災地の子どもたちへ、音楽を通じて心の支援をすることを目的に、11月22日~23日に郡山(福島県)と大船渡(岩手県)で第一生命DSR推進室と連携して被災地支援ツアーを行ってきました。出演は小学校のアウトリーチなどTANのコミュニティ活動でも活躍しているTANBRASS(金管五重奏&打楽器)です。
11月22日午前中、まずは郡山市の「こども総合支援センター(ニコニコこども館)」で、原発事故による放射能の影響で、外で長時間遊ぶことがむずかしい未就園児向けに「よちよちコンサート」を行いました。130名以上の親子が集まり、TANBRASSが奏でる華やかで元気な音楽にのって、手を叩いたり体を動かしたりいっしょに歌いながら、音楽を身体中で楽しんでいました。
岩手県大船渡市では、県立高田高校吹奏楽部を訪問しました。同校は、東日本大震災の津波の被害により楽器等が破損・紛失し使えなくなったことから、TANは第一生命特別協賛のチャリティ・コンサートの売上金をもとに2012年末に吹奏楽部に楽器を寄贈しています。
今回はその楽器で練習している生徒たちと実際に触れ合い、部活指導をすることを目的とし、各楽器の基礎練習の方法、アンサンブルの指導、最後はTANBRASSによるミニコンサートと、短い期間でしたがとても充実した時間となりました。生徒たちもとても熱心で、アドバイスを忘れないように楽譜に一生懸命書き留めている姿が印象的でした。
部員のみなさんからは「良い時間になった」「ためになった」と、お礼のお手紙をいただきました。今後も被災地のみなさまに喜んでいただけるような活動を行っていきます。
プロフィール
TANBRASS (金管五重奏+打楽器)
2011年12月に結成。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークのコミュニティ活動に参加、クラシックの名曲からジャズまで幅広いレパートリーで、小学校などでの公演で好評を得ている。
亀山真司 (トランペット)
千葉県出身。10歳よりトランペットを始める。武蔵野音楽大学卒業。 同大学主催の千葉県新人演奏会に出演。 久保義一、水口透の両氏に師事。 浜松国際管楽器アカデミーにてロバート・サリバン氏に師事。
現在フリートランペット奏者として都内のオーケストラ、吹奏楽団にエキストラとして出演。
BRASSBEAT、TWCCに所属。
松木亜希 (トランペット)
武蔵野音楽大学、アムステルダム音楽院卒業。Orquestra do Norte(ポルトガル)首席トランペット奏者を経て2013年1月よりフリーランス奏者として日本で活動を始める。
留学中、The World Orchestra(JMWO) メンバーとしてスペインツアーに参加。アムステルダム音楽院にてブラスアンサンブルメンバーに選抜され、シカゴ、ドイツツアーに参加。
トランペットを橋本洋、フリッツ・ダムロウに師事。
金管合奏団「宴」、A-brassに所属。
髙橋朋子 (ホルン)
神奈川県生まれ。神奈川県立座間高等学校卒業後、洗足学園音楽大学卒業。現在フリーランス。
これまでに、ホルンを山岸博、西條貴人、イルジー・ハヴリークの各氏に師事。室内楽を秋山鴻市、立花千春、三輪純生、山岸博、吉田将、東京メトロポリタンブラスクインテットの各氏に師事。CD「7人のホルン奏者によるソロ曲集Vol.2」に出演。卒業後はフリー奏者としてエキストラや演奏要員として活動中。
洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団首席ホルン奏者。神奈川県立座間高等学校吹奏楽部講師。
佐々木匡史 (トロンボーン)
1983年生まれ、神奈川県野庭高等学校中退、武蔵野音楽大学卒業、卒業演奏会に出演。ブロードウェイミュージカル「Dreamgirls」「West Side Story」日本公演、Disney On Classic2012に参加。これまでにトロンボーンを、鍵和田道男、神谷敏、桑田晃、佐藤洋樹、春山和雄の各氏に、室内楽をR.ボボ氏に師事。オーケストラ、劇団四季、宝塚などのミュージカル、ビッグバンド、スタジオワークなど多方面で活動中。金管合奏団「宴」主宰。
岩澤佳祐 (テューバ)
東京都出身。武蔵野音楽大学を卒業。ミュージック・マスターズ・コースinかずさ2008に参加。フリーランスの奏者として、オーケストラ、吹奏楽、室内楽、また、2011年度より某有名テーマパークのバンドにも所属し、活動している。
五田詩朗 (打楽器)
洗足学園音楽大学卒業。在学中より、オーケストラを中心に音楽活動を開始。
2005年には、NHK交響楽団ヨーロッパ公演にエキストラ奏者として同行する。また、打楽器アンサンブルによる保育施設等への訪問演奏を始めとした、幼児向けの演奏家活動も積極的に行う。
2008年より横浜市青葉台フィリアホールでの「よちよちワークショップ」に企画・出演する。