新連載!
「きみの鼻にうんちをするよ」「あっ、おしりが痛い。もしかしてうんちがでるのかな?」200年以上も前にこんな手紙を書いていたのはだれでしょう? なんと
モーツァルトなんです。
モーツァルトって誰か知っていますか? 音楽室で肖像画を見たという人もいるかもしれませんね。1756年にオーストリアのザルツブルクで生まれて、ウィーンで活躍した作曲家です。35さいでなくなるまでに、すばらしい曲をたくさんつくり、その多くが今でも世界中で愛されています。 子どものころから音楽の才能にあふれていたモーツァルトは、ピアノがとても上手で曲もつくっていました。今のようにインターネットの動画やCD録音がない時代ですから、たくさんの人にその才能を見てもらいたい、聞いてもらいたい、と思ったお父さんは、息子をつれてイタリア、ドイツ、フランスなどいろいろな国に旅をしました。モーツァルトは、その旅先や、大人になってから引っ越したウィーンから、家族や友だちにあててたくさんの手紙を書いています。まるでおしゃべりをしているように書かれた手紙からは、モーツァルトってこんな人だったのかな、当時はこんな生活だったのかな、と想像がふくらみます。最初に紹介した手紙もそのひとつ。大好きな女の子に書いたものです。おふざけが好きな、いっしょにいてとても楽しい人だったのかもしれませんね。
* * *
これから何回かに分けて手紙を紹介しながら、モーツァルトってどんな人だったのか見ていきたいと思います。みなさんがもしモーツァルトと同じ時代に生きていたらどんな友だちかな、と想像しながら読んでくださいね。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
幼い頃より、父・レオポルトより音楽教育を受け、5歳で作曲したとみられる作品が残されている。モーツァルト親子は何度もヨーロッパ各地へ旅行し、音楽の勉強もしながら、作曲した作品を上演していた。900曲以上の作品を残し、オペラ「フィガロの結婚」「魔笛」、交響曲「ジュピター」、ピアノ・ソナタ「トルコ行進曲」や、ピアノのための「きらきら星変奏曲」などが有名。
~これから第一生命ホールで聴けるモーツァルト~
◎2023年10月21日(土) 14:00開演
トリトン晴れた海のオーケストラ 第13回演奏会
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K364
矢部達哉(ヴァイオリン)&篠﨑友美(ヴィオラ)
詳細はこちら →終了しました
◎2024年2月4日(日)14:00開演
ウェールズ弦楽四重奏団~ウェールズ・アカデミー ガラ・コンサート
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K387 「春」
ウェールズ弦楽四重奏団[﨑谷直人/三原久遠(ヴァイオリン) 横溝耕一(ヴィオラ) 富岡廉太郎(チェロ)]
詳細はこちら
※これまでの「手紙から見る『モーツァルトってどんな人?』」 記事はこちら
トリトンアーツ通信vol.222(2023年9月号)の記事を再掲しました