※2022年10月22日(土)公演は中止となりました。 2024年7月6日(土)に延期公演を開催いたします。
10月22日(土)に本番を迎える"岩田達宗プロデュース~佐藤美枝子の「ルチア」"、先週からリハーサルがスタートしています!
リハーサル前に、演出の岩田達宗さんから出演者の皆さまに今回の「ルチア」のポイントを説明。
まずはベルカントへのこだわりについて。「ベルカントは、言葉を真に生きたものにする最たる歌唱法。ベルカントで歌うことで、決まった台詞を言うのではなく、今その言葉が生まれたかのように聴かせたい」
「合唱やオーケストラがいないことで、皆さんの声がよりクリアになる。ベルカントを聴かせましょう」
物語については、「今回出演するのは、佐藤美枝子さんのルチア以外は、全員男性。(ルチアの侍女である)アリーサや合唱は、ピアノの河原忠之さんが担当。そうすることで、国や宗教にこだわり戦う男性と、それにひとり抗うルチアという女の子という対立が浮かび上がります。本当は国より宗教より大事なのは人の命、それをこのオペラは訴えている。」と話し、「ランメルモールのルチア」の時代のスコットランドがどのような状況に置かれていたか、今のロシアとウクライナの関係ともからめながら解説し、皆で方向性を確認していきます。
舞台も大道具などはない裸の状態ですが、なにやら工夫が......。
岩田さんは、ルチアの登場と、ルチアの兄エンリーコと恋人エドガルドの登場の動線にもこだわり、能舞台みたいに見えたらいいな、とも考えていらっしゃる様子です。
ルチアは、ただ狂乱に陥る弱い女の子ではない。命を懸けて、男たちに言いたかったことは......?岩田さんのアイディアを受けて、それを形にしていく佐藤美枝子さんを始めとする歌手の皆さま。
オペラ劇場でなく、室内楽ホールだからこその特質を最大限活かした舞台となりそうなこのプロダクション、今までにない「ルチア」の本質が見えてきそうな予感です。
ちなみに衣裳は、原作やオペラの時代である17世紀や18世紀だと現実感がなくなるとのことで、ドニゼッティの時代の現代劇をイメージした20世紀のヨーロッパの衣裳に。
どんな舞台となるのか、どうぞご期待ください!
《室内楽ホールdeオペラ》
岩田達宗プロデュース ~佐藤美枝子の「ルチア」
※2022年10月22日(土)公演は中止となりました。 2024年7月6日(土)に延期公演を開催いたします。
日時:2022年10月22日(土) 13:30開演(12:50開場)
会場:第一生命ホール
出演:ルチア:佐藤美枝子
エドガルド:清水徹太郎
エンリーコ:黒田博
ライモンド:久保田真澄
ノルマンノ:所谷直生
河原忠之(ピアノ)
演出:岩田達宗
曲目:ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」より