7月2日に「中央区立日本橋幼稚園」で実施したアウトリーチの模様をお伝えします。日本橋幼稚園でのアウトリーチは半年ぶりです。前回に引き続き、弦楽四重奏をお届けしました。
最初の回は年少さんです。きれいなドレスやタキシードを着たアーティストが入場すると、わぁっという声が上がります。
最初に演奏されたのはドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」第4楽章。生のクラシックの演奏を聴くのはこれが初めてになる子たちがほとんどです。真剣なまなざしを向ける子、笑顔の子、いろいろな反応がありましたが、耳を澄まして音楽に聴き入ってくれているのがわかりました。
楽器紹介では、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの順番に「きらきら星」が奏でられました。「楽器が大きくなるほど、音は低くなっていくんだね。」チェロの大きな低い音が鳴ると、思わず笑い声が上がりました。
続いて演奏されたのはアンダーソンの「ワルツィング・キャット」。猫の鳴き声を模したメロディが続き、最後には犬に吠えられて猫が逃げ出す様子が描かれています。「どんな動物が出てきたかな?」の質問に即答する子供たち。
弦楽四重奏の伴奏で歌ってもらった 「たなばたさま」と「日本橋幼稚園園歌」では、みんな元気いっぱいです。いつもと違う雰囲気を楽しみつつ、楽器の音の大きさに負けたくないのか、とても大きな声が会場に響きました。
年中さん・年長さんの回では、全てピッチカートで演奏されるブリテンの「シンプルシンフォニー」第2楽章や、ヴィヴァルディの四季より「夏」第3楽章も演奏されました。様々な音色や、迫力ある演奏に、子どもたちは「すごかった」「たのしかった」と積極的に発言してくれました。今回印象的だったのは、曲を聴いた感想を、自分の知っている言葉でがんばって伝えようとしてくれたことです。「アメリカ」の演奏では「ピーターパンみたい!」、チェロの楽器紹介では「ジャイアンみたい!」といったたくさんの発言があり、とても新鮮でした。
(トリトンアーツスタッフ)